芥川龍之介
芥川龍之介のこと7-宮城を訪れる- 芥川龍之介が宮城県蔵王青根温泉に来ていたということを全集の年譜で調べてみたあった「1920(大正9)年8月1日(日)~28日(土)宮城県青根温泉に避暑のため出掛ける」この時28歳の芥川龍之介は約1か月まるまる青根温泉…
芥川龍之介のこと5 さんぽ道春の兆し 枝先に留まる光の量が多くなってきた 今朝2月4日撮影先回は28歳の芥川龍之介が大正9年8月まるまる宮城の青根温泉に避暑に来ていたこと。その青根温泉では「お律と子等」を苦しみながら執筆していたこと。その苦しみは彼…
芥川龍之介のこと6-上海- 伊豆沼立春夜景 2月4日2019年の大晦日に録画してから観るのを忘れていた芥川龍之介を描いたドラマ『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』をやっと観た。芥川龍之介を松田龍平が演じている。渡辺あやの作品である。演出は大河ドラ…
芥川龍之介のこと4-岡本かの子「鶴は病みき」- サンピラー立つ 2月8日昨日の朝 蕪栗沼芥川龍之介のことを書き始めての5回目となりました。今日は岡本かの子の「鶴は病みき」からです。事実上の岡本かの子の小説家としてのデビュー作になり、文学界賞をも…
芥川龍之介のこと3-「赤い鳥」- 戻ってきた光 昨日2月11日今日は「赤い鳥」に載せた芥川龍之介の5作品のことを取り上げましょう芥川は「赤い鳥」という雑誌の趣旨を考えながら書いていたのかどうかと問うてみます。まず芥川が「赤い鳥」に寄稿した5作品…
皆さんは芥川龍之介と言われると最初に何の作品を思い起こされるでしょうか。「蜘蛛の糸」「トロッコ」辺りではないでしょうか。私は「トロッコ」です。しかし記憶を辿って作品を読むと違う点があったことを思い出しました。途中,二人の土工が茶店に寄りま…
雪の朝芥川龍之介の作品の出所を辿っていくと「鼻」「羅生門」は「今昔物語」から,「酒虫」は「聊斎志異」から,「杜子春」は「太平広記」か「新釈漢文大系」から,と古い時代の埋もれた良い話を再話するような形で自分なりの工夫を凝らして作品に仕立てて…